平成24年度ふるさと壁画「主寝坂の思い出、流れゆく四季の詩(うた)」へいせいにじゅうよねんどふるさとへきが「しゅねざかのおもいで、ながれゆきしきのうた」
高速道路が開通するために移住を余儀なくされた主寝坂地区民7軒の思い出を残す目的で制作しました。記憶と思い出が集約された写真を活用して、ステンレスによって制作されました。“地区民の記憶と思い出”が生のまま伝わることを期待する半面、リアルすぎて怖い・堅いといった負のイメージも孕むのではないかと危惧し、背景の山等はデフォルメして色づかいも柔らかなパステルトーンを多用しています。
時間の経過を四季になぞらえることは、良いこともそうでないこともまとめて一つに表すことになります。移住を余儀なくされたこと、さらには、東日本大震災のことも暗示しています。だからといって厳しい冬が続くわけではなく、やがて暖かい春が来るように、この壁画も夏秋冬の後に春を描いています。
制作:山形大学地域教育文化学部 指導 八木 文子准教授
山形大学 4年 我妻 愛美(卒業制作)
制作協力:伊藤綾美 東海林美幸 伊藤沙紀 金子あゆみ 吉村有以
中田小学校児童 19名
完成:平成24年10月10日